10.24.2012

12.09.13 福生・唐木田


福生市庁舎 山本理顕

雑誌の写真で見た印象よりもスケールが小さい。

想像していたスケールとギャップはあったが、

スケール自体は福生の街に対して少し大きいくらいでちょうどよい。

立地も中心部に位置し、人々が集まりやすい環境にある。





ヴォリュームと切り離した軽快な屋外階段。

キャンチの力学的緊張感と白色の抽象性が効いてる。



緩やかに伸びる丘。


その丘が反転し、内部がおおらかな天井に。

一般市民の可動域は低い天井に、

執務スペースは高い天井になり、2階の執務スペースと視線、空気が行き交う。

それらは全て連続する。



二重構造と窓。




廣村さんのサイン。

横須賀美術館の時にも同じ事を思ったが、サインの効果は非常に大きい。




丘からぬるっと立ち上がるヴォリューム。

仕上げ材の小さなタイルの選択も必然。










唐木田コミュニティセンター(からきだ菖蒲館) 新井千秋








基本的に作り方は、大船渡リアスホールと類似している。

こちらの作品の方が後のため、やや発展系。

力強さや、デザインに手を抜かない姿勢、建築的思考を重要視した男性的意匠は個人的には好きだが、

デザインの大部分を大船渡と同じ手法をとっている事が、個人的には残念。

秋田の由利本荘市文化交流館カダーレも同じ。


震災後という背景もあり、大船渡リアスホールを見たとき、非常に感動した。

ただ、リアスホールは大船渡の地の固有解であってほしかった。


連続する新居スタイルの中の一般解のように思えて仕方ない。


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