12.22.2009

大きな過ち


だれもが大なり小なり過ちを犯したことがある。


小さな過ちを犯し、反省していない人間より、大きな過ちを犯しても反省している人間の方がいいのではないか。


2009/12/22 岡田監督



過去に不祥事を起こした菊池選手を代表に招集した時の言葉なのですが、


なかなか良い言葉ですね。


そして、菊池選手にも頑張ってほしいものです。

12.04.2009

小さな大建築

「東京や関西で明治時代から建築学科があったのとはまったく異なっていて、地方都市である福岡には戦後はじめて大学の建築学科ができる。その最初の学生たちが定年退職したのがやっと10年ほど前である。


第二サイクルにはいったばかりである。


70年第から90年代まで磯崎・黒川・吉村らの県外有名建築家、グレイブス、コールハース、ホール、ポルツァンンパルク、ジャーディ、ペリ、ロッシなど有名外国人建築家たちが呼ばれ建設していった。


もちろん外タレ批判もあったし、経済優先という指摘もあった。


しかし地元大学建築学科の最初の卒業生たちがやっと30歳ころになったときに、地元プロジェクトを依頼するのはやはり県外建築家であったのは当然である。


事情を知らないひとは、県外の建築家ばかりですね、地元の人はなにをしてるんですか、などと批判する。


しかし当然そうなってしかたない事情があったのである。


しかし状況は10年ごとに格段に進化する。


地方であっても中堅建築家たちはアメリカやヨーロッパで修行して戻ってきて意識も能力もグローバルなレベルにシンクロしている。


さらに各種学生プロジェクト講評会などのおかげで地方の大学生であっても首都圏の建築学生との交流は盛んで、かつての地域ギャップはかなり小さくなっている。


地方はこれから成熟するのである。


そのときいわゆる外タレ建築といわれたものも、若い世代にそれなりに刺激をあたえた良きテキストであったことがわかるであろう。


成熟の時代、そのときかならずしも大プロジェクトの大建築だけが中心だとは限らない。


小規模の建築であっても、理念と哲学によって、時代をリードするものは生まれうる。


「小さな大建築」などというものがでてきてほしいものである。」


2009/11/24 土居義岳のリハビリ建築ブログより

10.29.2009

エースと呼ばれる人


楽天最後のマウンドはエース岩隈さん。

8回2死1、2塁。

そして打者のスレッジにスリーランホームランを打たれ、試合は決まった。

正直、岩隈さんの名前がコールされた時、泣きそうになった。

体の状態を聞いていたし、知っていたから。

肩や肘、腰とか。

いつもニコニコの岩隈さん。

太陽のような人です。

超完璧主義、

完封しても何球か納得いかない球が行くと、

全く喜ばなかった自分を変えてくれました。

去年防御率、沢村賞争いをし21勝という素晴らしいし成績を残した岩隈さんに興味を持ちました。

WBCでじかに接して驚いた。

僕なら完璧を求め、完璧に打ち取ろうとする所を

岩隈さんは「低めに投げればなんとかなる。 それで打たれたら仕方ないじゃん」と言っていたんですよ。

この意識の差はでかい。

一週間の調整でも僕は何か1つかけたら嫌なのに対し、

岩隈さんは無理をしない。

そのほかにも家族への接し方とか色々、たくさん教わりました。

僕がしばらく休んでいるのも「無理だけはダメだよ! 怪我しちゃってからでは遅いから」の言葉がなかったら突っ走っていたでしょう。

そして間違いなく、故障していたと思います。

だから命の恩人でもあるかな。

昨日、野村監督の胴上げの時に岩隈さんにお疲れ様って言いたくて近寄ったら泣いてた。

顔を見たら泣きそうやったからただ抱き合った。

そんでお疲れ様は言えなかった。

まだ終わった感じがしてなさそうやったし、

ナイスピッチしか言えんかったわ。

最後のエースの投球は感動しました。

また来年にいい投げ合いができたらと思います。

しっかり体を休めてください。

岩隈さん、まどかさん、長い1年本当にお疲れさまでした。


2009/10/25 ダルビッシュ有



岩隈のリリーフに大きな感動を覚え、また、ダルビッシュの岩隈への気持ちにまた大きな感動を覚えた。

エースという名が相応しい二人の人間。

素晴らしい人間のまわりには、必ず素晴らしい人間がいて、それがどんどん連鎖していく。



10.22.2009

バルセロナフォーラムの外壁の仕上げ



グラスファイバーメッシュの上にモルタルを吹付け青いアクリペンキ仕上げ


学部2年の春休みに見て以来、気になっていたこの建築の外壁の仕上げ。

全く調べようとはしていなかったが、たまたま分かっちゃった。

違う色で試してみたい。




10.16.2009

ミュンヘン2日目 9/22 Part3



ミュンヘン2日目 9/22 Part2



オリンピック公園に行ったついでに、すぐ近くのBMW博物館に行ってきました。

どうでもいいことですが、BMWの由来はayerische otoren erke(バイエルン・モーターサイクル・ 製造会社)らしいです。

この建築が好きというわけではないが、このような複雑な空間構成の建築にいつかトライしてみたいと思った。


10.12.2009

ミュンヘン2日目 9/22 Part1


午前中はミュンヘンオリンピック会場に行ってきました。

ザ・フライ・オットーって感じのテント構造。

想像していたよりもかなり大胆かつ巨大な構造でした。

ここまでしてテント構造を実現しなければいけなかったのか?という疑問も感じつつ、そこは割り切ってこの空間を楽しむことに。


半透明の屋根からきれいな影が地面に落ちているのが印象的。

起伏を生かした計画で、地面を歩いているとそのままスタジアムに続くようになっている。

地と建築が連続しているんですね。

そして、地面と建築の接点に優しくテントをかけた感じ。

テント構造の良さが生きています。

このオリンピック公園の緩やかな起伏は第二次世界大戦の空襲によって生じた瓦礫を積み上げたものであると、以前聞いたことがある。

つまりこの地の起伏は一種の負の記憶の形態といえる。

テント構造によりこの起伏にスポットを当てている。

なかなか面白いなと思った。

屋根の上にのぼってバンジージャンプをするという謎のツアーもあった。

こういう発想はヨーロッパらしくて好感がもてた。

グローバルな視野に立つこと


「グローバルというのは、世界中がある一つのものになるということではない。

世界的な視野を持つということは、世界の中にある多様性というか、それぞれの多様なものが理解できる状態になる、あるいは少なくとも知り及ぶことができる状態になること。」


「視点を移動して考える。

視点をわざと辺境にずらして考える。

あるいは自分自身が辺境からきたものとして捉え直す。」


「できるだけ遠ざかる。

遠ざかった位置に立ってものを見る。

そしてまた戻ってきて、そこでまた考え直す。」


「がらんどう」古谷誠章より



10.09.2009

白い建築を作り続ける人


「白という色は、まわりの色に染まって季節の移り変わりを反映し、また朝日夕日に輝いて、自然の色を演出するものなのです。」

リチャード・マイヤー



ミュンヘン1日目 9/21

とりあえず9/21からスタートしたドイツ旅行について。


夕方にローマのフィウミチーノ空港からミュンヘンの国際空港へ到着。

この空港はヘルムート・ヤーン設計。


ミュンヘン市内に到着次第、すぐにオクトーバーフェストの会場へと向かう。

世界最大のビール祭りに日本代表として参加するのが今回のミュンヘンの一番の目的でした。

会場はまさにテーマパーク。




各会場とも大宴会。


全て1リットルのジョッキでビールは売られています。

一杯8ユーロと少し高めだが、酔い出したらもはや関係ない。

ドイツの建築は明日から楽しむことに。

乾杯

今年も行ってきました。

8/29-9/30の期間で、研究室のオスティア遺跡調査+ドイツ旅行をこなしてきました。

なんやかんやで四度目の渡欧。

上の写真の荷物+でっかいバックパックでヨーロッパへ乗り込みました。

8.21.2009

罰金なのになぜか心地よいのはなぜなのか

先日、イタリア調査のための保険の手続きを某有名旅行代理店にて行ってきた。

仕事のできる女という言葉がぴったり当てはまる女性が担当となり、手続きを行ってくれたのだが、その女性のサバサバ系上から目線の対応が僕を不快な気分にさせた。

土日の忙しい時間帯であったのにもかかわらず、複数の客を回している姿は一見立派にうつるし、会社にとっても優秀な人材なのであろうが、本当にそれでよいのだろうか。

僕は不快な気分である。

こちらはお金を払う立場であるし、相手はお金を頂く立場である。



そんな不快な気分の後、止めていた自転車で家に帰ろうかとすると、

止めていた自転車がない。

このいらいらしている僕に追い打ちをかけるかのように。



近くの自転車置き場を全部探したが、やはりない。

他の自転車の様子を見た限り、盗まれたより市に撤去・保管された可能せいが高いと判断し、

近くを歩いている自転車整理のおじいさんに聞いている。

「もしかして一時間前くらいに一斉にこの辺の自転車撤去されました?」



にこっ


おじいさんの笑顔には、タイミング悪く撤去されてしまって本当に惜しかったねという気持ちや、こらこらという優しく怒ってくれている気持ちが含まれていた。

その笑顔はあまりにも温かく、こちらもなぜか少し笑ってしまった。



そして、自転車が保管されている場所を説明してくれた。



バスに乗り、自転車を取り戻しにいくわけであるが、その保管所で働く人達も皆優しかった。

僕は違法駐輪により罰金を払う立場であり、相手は厳しく取り締まり罰金を徴収する立場なのにもかかわらず。



二千円の罰金もなぜか僕を心地よくさせた。



8.11.2009

宝物

光の中にはなく

暗闇の中に巧みに隠されている。




 

8.09.2009

一本道



するっとのびていく一本の小道に魅力を感じる。

物語が始まるんじゃないかと。



7.28.2009

自信

先日行われたエビアン・マスターズで宮里藍が米ツアー初優勝した。

米ツアー挑戦4年目。

悲願の初優勝である。

今でこそ、はにかみ王子こと石川遼君フィーバーでゴルフは大変な盛り上がりを見せているが、この盛り上がりの真の火付け役は、宮里藍であったことを忘れてはいけない。

高校生でプロのツアーで優勝し、そこから快進撃を見せ、日本で大活躍。

そこで自信を得、4年前から米ツアーでの挑戦が始まった。

この4年間、大きなスランプにも陥り、苦しい姿をよくテレビで目にしていたので、今回の優勝はかなり感動ものであった。

日本で得た自信はこの4年間でズタズタに切り裂かれ、そこから這い上がっての悲願の優勝。

この苦悩を乗り越えたことが彼女の新たな揺るぎない自信となることでしょう。

さらなる活躍を期待しています。







7.22.2009

物語

科学と哲学と文学とは、
「物語」という半透明な壁に
隔てられていると同時に、
「物語」という共通の大地に
足を据えることによって、
根源的に結び付けられている」

建築とは、物語のことなんじゃないでしょうか。
そして、「history」「story」この二つはギリシャ語
「ヒストリア」からきています。
よって物語(建築)と歴史も切り離せないわけです


南洋堂日和 7/18 より

7.17.2009

カサ・デル・ファッショ


僕の最も好きな建築です。


テラーニはカサ・デル・ファッショにおいてマッシブなヴォリュームから小さなヴォリュームを抜いていくことで空間を構成し、直方体の中に透明性を与えています。

これはファサードに顕著に表れています。



ファサードのヴォイドは前の広場と内部のホールを繋ぐと同時に、背後のコモの山を写し出しています。

また、マッシブな部分はスクリーンと化し、歴史的建造物であるドゥーオモと対峙しています。

建築を介して自然、都市、歴史が結ばれていることに感銘を受けたのです。

まさに場所の価値を開いた建築だと。



僕が建築を学び始めたばかりの学部2年の春休みに現地でこの建築を見ました。

建築史の授業のスライドでこの建築をはじめて見た瞬間に鳥肌がたったことが衝撃的で、無理を言って友人とヨーロッパ旅行中に見に行ったのです。

この時感じた感覚が今の僕設計の根源にあり、研究室選択、研究内容にも大きく影響しています。


去年、再び訪れたのですが、やはり素敵でした。




白色が好きです。



基本的に携帯電話はいつも白色です。

白いモダニズムの建築が好きです。

El blancoと呼ばれる白い銀河系軍団が大好きです。

色白の女の子も大好きです。

このように白色が好きという単純明快な理由からブログのタイトルは一瞬で決定しました。



頭の悪い僕は、残念ながらその時考えたことをいつまでも記憶しておくことができません。

ということでこのブログに全て記憶してもらいます。

頭の悪い僕は、残念ながらその時感じたことを感覚のままで留めていては、その感覚を肝心な時に言葉で相手に伝えることができません。

ということでこのブログで感覚を頑張って言葉化していきます。

そんな目的でこのブログを始めたのです。

頭の中を整理整頓する場所であり、振り返る場所となるはずです。

もう残り少ないですが、学生生活で感じたことを今後に繋げていきたいのです。

きっとこの時期が僕の建築人生の根幹となるはずなので。



真っ白い紙に色をつけていくことも好きです。

逆に、汚れやすい白色をなんとかきれいな状態に保とうとすることも好きです。


社会に出たら、選り好みせずたくさんのものを吸収して成長できる人間になりたいし、

社会の中でもまれたとしても、自分の建築への思いを最後まで忘れずになんとかアウトプットできる強い人間にもなりたいです。