12.21.2011

11.12.21 出張

名古屋。

担当物件の外壁に使用している石材の製品検査で

本日岐阜出張。

幸運なことに谷口さんの京都某プロジェクトの大理石に遭遇。

石厚に驚愕。


帰りは名古屋に寄道。

唐突な連絡を試みた結果、

予備校時代最も仲良かった友人と飲むことに成功。

約三年ぶりの再会でした。

友人の彼は、来年から二年間シンガポールに仕事で行くらしい。

社会人ドクターを目指してるとの話もしてくれました。

今日の出張で色々と専門分野の知識は少なからず増えただろうが、

それより重要だったのは頑張ってる友人の姿を見て、

自分のモチベーションが上がったことだ。

12.20.2011

11.08.18塩尻

安曇野から塩尻へ。

コンテンポラリーズの塩尻えんパーク。





この建物を支える構造体、壁柱。



この建物のコンセプトは壁柱で建築が構成されていること。



壁柱に巻き付くサインのアイディアが面白い。





壁柱を生かした光の落とし方。





全てのRCの壁柱にはスチールが貼ってあった。

これがとても秀逸。

恐らく構造体の補強の役割も果たしているのだろうが、

このスチール面が展示物の受け皿となり、

その周辺にインテリアが上手に配置され、

そこに学生が集っていた。

構造体からインテリアにまで横断している壁柱というコンセプトは、

ただの新しい形式という域に埋もれることのない、

しっかりとした思考が背景にある強みを感じた。

さすが伊東事務所出身だ。

サイン、インテリア、職員のユニフォーム、展示物のためのマグネットといった隅々まで、

一つのコンセプトでトータルデザインされていた。





各階の照明・色調のコンセプトも明確に読み取ることができた。

本当に良く考えられているし、時間が費やされている。



とても勉強になりました。

12.19.2011

11.08.18 安曇野

豊田から安曇野へ。

内藤廣の安曇野ちひろ美術館。



実際に見るまでのイメージと比較すると、スケールが小さくて意外だった。



駅から遠かったので、レンタサイクルで。



レンタサイクルはラヴェンナでサンタ・ポリナーレ・インクラッセ
→教授とともに


フィレンツェのサン・ジョヴァンニ・デル・ソーレ教会(ミケルッチ)
→辿り着けず

と言った具合に、旅で愛用しています。

安曇野自然を自転車で駆け抜けるのもなかなかよいものです。



いわさきちひろのイメージもあってか、展示室もとても小さくおさえてあるのが印象的。

木構造も軽やか。




個人的には海の博物館、牧野富太郎記念館、島根県芸術文化センターのような大地に力強く建つ内藤建築が好きなのだが、

今回見たちひろ美術館は、全く異なる印象。

やはり、実際見ないと建築は分からないなと改めて思う。

これが、この地に対する内藤解ということなんだろう。


内藤さんの作品に多く見られる水の存在。




内藤さんの作品を見た時にいつも思う事だが、

とにかく敷地がよい。

意図的に狙っていると思える程に。

9.14.2011

11.08.17 豊田

福岡空港からセントレアへ。

名古屋には寄らず、豊田へ直行。

谷口吉生の豊田市美術館へ向かう。






谷口さんの全ての建築に通じることだが、シンプルですっきりしてとても奇麗な建築。

様々な要素を排除、整理したディテールの集積。

このストイックな The 谷口空間も魅力的なのだが、

個人的に好きだったのは、ランドスケープ。





美術館周辺の小道が美術館敷地に入り込んでいる、

美術館の敷地に対して周辺の小道が勝っている取合いが面白かった。

敷地に対する考え方がこの操作だけで明確に伝わってくる。




もう一つ面白いと思ったのが、

シンプルなヴォリュームの低層部に水平にあけられた、高さの低い開口。

この低さが人のスケールを際立たせるのに効果的である。


続いて、

妹島和世の「豊田市生涯学習センター逢妻交流館」


豊田の中心部からバスで15分以上離れた所なので、まわりは水田。

すっと建っています。









空間の新しさ、コンセプチャルな点はとても魅力的なのだが、

この場所でないとこの建築は成り立たないと言える強さはなく、

施工は甘く、

建築の使われ方を制御しきれていなかった。

そのような印象を受けた。

豊田市美術館の建築とは、良い意味でも悪い意味でも本当に対照的である。

とはいえ、曲面が作るのびのびしたこの空間の質感は個人的に好きである。



「建築」をどのように捉えて設計するか、建築家が何に比重を置くかで、できるものは大きく変わってくる。

何が正しいかなんて誰にも分からない。

ただ、そこに明確な思想が織り込まれている事がやはり重要だ。

9.10.2011

11.08.16 福岡2


どーん。

どーん。

どーん。

金光教福岡高宮教会 六角鬼丈

11.08.16 福岡1

新建築に掲載されていたし、せっかく福岡にいるわけだしという理由から、

行ってみました。

九州歴史資料館。



西鉄三国が丘の駅で降り、遺跡を超えた所に資料館は位置する。

緩やかなカーブの続くアプローチは個人的には好みである。

誘導サインを頼りに大自然を10分程度歩くと、

ようやく建築の姿が見える。





歴史性を感じさせる重厚感のあるPCと軽快なガラスリブ。



中庭。



プログラム的に最も面白いのは、

中庭に面した所に、本来の資料館ではバックに位置するであろう復元や保存作業を行っている部屋を配置した点だ。



中庭に出れば、復元作業等を行っている人の活動が見えてくる。




展示物よりも、そちらの方が子供達にとっては面白いのかもしれない。




プログラムも面白いのだが、

やはり最も魅力的だったのはアプローチだった。

遺跡という一つの歴史資料の上を歩いた後に、

緩やかなカーブを曲がった後に、

生い茂る木々がいきなり開けた後に、

見えてくるこの建築の姿が、一番のポイントだと思う。

自分だったらどうするだろうか。

敷地がよいと夢膨らむ。

8.23.2011

9連休の夏休み

今年の夏休みは9連休。

夏休みのコンセプトは

「建築を見る」。


社会人になってあまり建築を見れていなかったので、

学生の時のようにがつがつ見てやろうと意気込んだ夏休みでした。

まずは、実家山口。





山口カルメル会修道院 坂倉建築研究所


光の入り方がとても奇麗なこじんまりとした教会。

天幕のような天井が南からの光を優しく導く。

シスターがとても優しい人で、この建築について色々と説明をして下さった。

この建築に対する愛情が、言葉の端々に現れていたのが印象的。

ただ、はめ殺しの窓が多いので、夏は少し暑いと使い手ならではの生の意見も。



山口から萩へ。

実は萩の菊竹建築、初めて見ました。




萩市民館 菊竹清訓




萩市庁舎 菊竹清訓

この2つの建築が隣り合っている風景はとてつもなくパワフルである。