10.29.2009

エースと呼ばれる人


楽天最後のマウンドはエース岩隈さん。

8回2死1、2塁。

そして打者のスレッジにスリーランホームランを打たれ、試合は決まった。

正直、岩隈さんの名前がコールされた時、泣きそうになった。

体の状態を聞いていたし、知っていたから。

肩や肘、腰とか。

いつもニコニコの岩隈さん。

太陽のような人です。

超完璧主義、

完封しても何球か納得いかない球が行くと、

全く喜ばなかった自分を変えてくれました。

去年防御率、沢村賞争いをし21勝という素晴らしいし成績を残した岩隈さんに興味を持ちました。

WBCでじかに接して驚いた。

僕なら完璧を求め、完璧に打ち取ろうとする所を

岩隈さんは「低めに投げればなんとかなる。 それで打たれたら仕方ないじゃん」と言っていたんですよ。

この意識の差はでかい。

一週間の調整でも僕は何か1つかけたら嫌なのに対し、

岩隈さんは無理をしない。

そのほかにも家族への接し方とか色々、たくさん教わりました。

僕がしばらく休んでいるのも「無理だけはダメだよ! 怪我しちゃってからでは遅いから」の言葉がなかったら突っ走っていたでしょう。

そして間違いなく、故障していたと思います。

だから命の恩人でもあるかな。

昨日、野村監督の胴上げの時に岩隈さんにお疲れ様って言いたくて近寄ったら泣いてた。

顔を見たら泣きそうやったからただ抱き合った。

そんでお疲れ様は言えなかった。

まだ終わった感じがしてなさそうやったし、

ナイスピッチしか言えんかったわ。

最後のエースの投球は感動しました。

また来年にいい投げ合いができたらと思います。

しっかり体を休めてください。

岩隈さん、まどかさん、長い1年本当にお疲れさまでした。


2009/10/25 ダルビッシュ有



岩隈のリリーフに大きな感動を覚え、また、ダルビッシュの岩隈への気持ちにまた大きな感動を覚えた。

エースという名が相応しい二人の人間。

素晴らしい人間のまわりには、必ず素晴らしい人間がいて、それがどんどん連鎖していく。



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