11.20.2012

12.10.30 ニューヨーク-4


この日の朝、

ニューヨーク650万世帯が停電、

かつ、停電期間が約一週間になるだろうという情報を人から聞く。

地下鉄も水没しているようで、4~14日ストップするとも聞く。

停電のため、テレビも見れず、Wi-Fiも使えないため、

情報を得ることできていなかった。

予想以上。

状況確認のため少し街を歩くことに。



本当に街が停電している。

朝には停電も回復すると思っていたが、

甘かった。

脆弱すぎる。


予定を大変更。


急遽、本日のニューヘブン行きを中止、10/31-11/2ボストン行きを中止。

ただ、中止するといっても、中止する術がない。

ネットがなければ、ホテルも、交通手段もキャンセルできない。

そもそもニューヨークに残ったとしても、

今日からのニューヨークの宿がまずない。






風での被害は多少見られるが、言うほどでもない。

とにかく問題は電気だ。



信号が止まっているため、警官が交通整理。

3.11の後、八王子で見た計画停電の時と同じ光景。

ただ、ここはニューヨークのマンハッタン。

ど真ん中なのだが。


警官に停電していないエリアを確認。

後で分かったことだが、マンハッタンの南半分が停電していたようだ。

ちょうど僕が泊まっていたホテルがマンハッタン中心部より少し南側の

ミッドタウンという所に位置していたため、停電となった。

とりあえず、現状を打開すべく、電源の旅へ。

マンハッタン北部の停電になっていない地域に向かう。





電源のあるお店を探し、iPhoneとiPadを充電。

状況が状況だけに同様の客も多数いた。

BBCの記者がこのお店の電源難民の取材をしていた。


充電を終え、次はWi-Fiの旅へ。


マンハッタン中のスターバックスとマクドナルドがサンディの影響でクローズしていたのが痛手。


この二つのお店を除くと店内でWi-Fiを使えるお店は非常にに少ない。









Wi-Fiを使用でき、かつ開いているカフェを探し当てれなかったので、


結局スタバ周辺でネットを。


こちらも状況が状況だけに同様の客も多数いた。


ただ、外なのでとにかく寒い。


異様な光景。


今日は今後の計画の立て直しに力を注ぐ。


10/30-11/3もマンハッタンの同じ宿に連泊することに決定。


泊まっていたホテルには予約がいっぱいとお昼に断られていたが、


夕方に状況が変わり、


連泊可能に。


こういう状況なだけにキャンセルでも出たのだろう。


泊まっていたホテルは停電地域はあるが、


交通手段を失ったマンハッタンにおいて、


中心部に位置するホテルの立地条件は魅力的であった。


そもそも、停電していない地域のホテルはほとんど埋まっていた。


不便ではあるが、充電とWi-Fiは朝と夜にカフェですることに。







LOVEどころではない。


アメリカらしくステーキを食す。



夜になっても地下鉄は動かず。


鉄道も動かず。


僕を含めてマンハッタンの多くの人はは停電に悩まされている状況なのだが、

タイムズスクエアのネオンは眩しいほどに輝いていた。

様々な高さ、角度の広告面を持ち、様々なベクトルを持った動く広告文字。



多くの情報が一度に飛び込んでくるという現象はとても面白く、魅力的なことである。

建築空間のヴォイドも同じ原理。

ヴォイドを介して、様々なフロアの人々の活動が見えるということがやはり空間として面白い。

人々の活動にもベクトルがあり、また速度もある。

それらの多様性をヴォイドでリンクさせ、

人々の視覚に一度に飛び込んでくる状態を出来るだけ作り出していければなと思う。 













初日に行ったエンパイアステートビル。

あの時見た輝くマンハッタンの夜景は、今日はないのだろう。





夜の帰宅方法は、停電地帯際からタクシーで帰ることに。

夜の停電地帯は暗すぎて無法地帯。

怖い。

危険。







事態がこの先好転するのかどうか全く分からない



不安な一日。

   

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